私は塾業界に身を置いて、もう20年になります。
20年もやっているので、都立中高一貫校や都立トップ校、難関大学へ進む多くの子どもを見てきました。
その中で、難関校に受かる子や成績が上がる子にはある共通点があります。
それが今日のテーマである“主体性”です。
伸びる子は主体的に動ける
モンテッソーリ教育では自立の時期を24歳としています。
なので長期的視点に立って、子どもに合わせた教育を行うことが重要とされます。
一方、塾での目標は学校の試験だったり入試です。
よって長期的というよりも短期的に成果の上がる指導が必要となります。
その際、ほとんどの塾では「これがテストに出るから覚えなさい」という指導が行われます。
ここでは子どもの「やりたい」は関係ありません。
やらなきゃ塾で怒られる
→だから、仕方なくやるいい点を取らないと親がうるさい
→しょうがないから勉強する
こういう生徒はけっこういます。特に下位クラスの生徒の多くはこうです。
でも、やりたくないのにやる勉強は効果がありません。
保護者の負担する費用や、子どもが費やした時間や労力の割には成績が上がらない、という残念な状況になります。
逆に、勉強の必要性を子ども自身が理解し主体的に勉強する子は成績がグングン上がります。
前回の記事(親がすべきたった1つのこと)で自立について書きましたが、自立しているかどうかと同じくらい、主体性があるかはとっても大切です。
子どもを枠にはめる学校
その是非は一度横に置いておいて、現在の学校は一斉教育です。
年間行事は決まっていて、やらなきゃいけない勉強も決まっています。
「今日はこれをやるよ」
「この時間はこれを勉強しよう」
まなびの主体は先生にあって、子どもの意思は置いてけぼりです。
「やらない」という選択肢は子どもにありません。
まず学校の計画があって、その枠に子どもをはめていくのが学校です。
(学校教育を批判する意図はありませんよ!)
主体性は子どもが小さいうちに身につけよう!
お子さんに主体性を持ってほしいのなら、やっぱり学校に入る前がいいです。
色んなことを学び吸収する力というのは、小さい子ほどあるからです。
では、「子どもが主体とは何か」を考えるとそれは「子どものやりたい」です。
子どもが自分のやることを自分で考えて決める。
ここが大事です。
子どものやりたいという気持ち(内発的動機)は、0~6歳までは特に大事です。
そこで、親は子どもをよく観察する必要があります。
子どもがやりたいことが何かを理解して、親はそれを応援してあげましょう。
子どもが自分の意志でやりたいことを応援してあげれば主体性が身につきます。
主体性が身につけば、きっと”伸びる子”になるはずですよ!
コメント