昨日のことです。
高3生の英語の授業を終えた同僚が一言。
「共通テスト、時間が足りない」
どうやら共通テスト対策の授業をやったようなのですが「長文の量が多くて、制限時間内で解き終わらない」とのこと。
「正直、自分が本気でやってギリギリ終わるくらい」とも。
歴20年、超有名私大Wを卒業の優秀な講師です。
これはけっこう量なのかも知れません。
センター試験廃止と共通テスト導入
センター試験が廃止され2021年1月には共通テストが実施されます。
すでに試行調査_問題などから分かる、共通テストの特徴を挙げておきます。
- ボリューム増→問題文の長文化、ページ数の増加
- 思考力を問う→資料、データを分析する力が必須
- 表現力を問う→記述問題を出題
ざっとこんなところでしょうか。

ボリューム増について
どの教科も問題文の量が大きく増えています。
短時間で大量の情報を速く正確に読み取り、理解する力が必要です。
タイトルにもある「情報処理能力」の有無が大事だよということです。
個人的に思うのは「これだけ各教科の問題が長文化してくると国語力がない受験生は苦戦するだろうなあ」です。
資料や統計の読み取り
国語や社会、理科なんかの試行調査_問題を見れば分かると思いますが、いわゆる公立中高一貫校の適性検査問題と特徴は似ています。
なので、小学生のときに適性検査の対策をした経験のある受験生が有利と予想しますがどうでしょうか。

表現力を問う
これまでのセンター試験はマーク式でした。(数学以外は全て選択問題)
今回実施される共通テストは記述問題が出題されることになっています。
試行調査_問題を見ていると記述問題の難易度や字数的な形式等まだまだ改善する必要があるかと感じますが、とりあえず「記述力のある受験生が有利」というのは確かなことと思われます。
まとめ
共通テストに対する私の雑感をまとめます。
- 共通テスト導入で国語力の重要性が高まる
- 適性検査型入試に強い受験生が有利
多くの私立中の先生方とお話する機会がありますが、どの学校も適性検査型入試を導入の流れです。
大学受験は入試のトップなので、トップが変われば当然その下の高校入試と中学入試もその流れに追随します。
なので、間違いなく「適性検査型入試(もしくはそれに近い形式の入試)」が一般化するものと思われます。
(そうすると通信教育なら「ブンブンどりむ」をやらせのも手かも知れないなあ)
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭はこのあたりのことも意識されておくといいかと思います。
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