はじめに
私は20年ほど教育業界に携わり、これまでに数多くの子どもちと接してきました。
出会った子どもの数は2,000人以上になります。
そういう中で最近特に痛感するのが、幼児教育の重要性です。
自分が住んでいる地域では、「塾は中学生から」とか「中3で部活を引退してから塾に行く」と考える家庭が多いです。
(ベネッセのデータでは学年が上がるごとに、塾へ通う子の割合が高くなっている)
でも、中学生になってから塾に来た生徒の中には、努力しても思うように結果の出ない、成績が上がらない子もけっこうな割合でいます。
それで最近思うのです。
中学生から頑張っても遅いんじゃないかと。
そして「教育費は一番伸びる幼児期にかけるべき」なんじゃないかと。
私の経験に基づく個人的な意見ではありますが、「同じだけ投資をするなら、子どもが幼いときほどリターンは大きい?」でも書いたように一般的にも知られている考えなので、小さいお子さんを持つ保護者は知っておいて損はないかと思います。
今回から数記事に分けて「教育費をかける時期」について、塾講師の立場、2児の親の立場で経験に基づくアドバイスを書いていきます。
みなさんの参考になると幸いです。
初回は「学力における遺伝と環境」についてです。
学力=遺伝+環境
色々な研究であったり調査だったりでよく言われるのは「学力=遺伝+環境」ということです。
諸説あって違う意見もあるかと思いますが、話を分かりやすくするためにざっくりと、
学力=遺伝5割+環境5割
としておきます。
遺伝はそのまま「持って生まれた才能」です。
いわゆる地頭とかIQと呼ばれるものです。
当然、遺伝的要素はどんなによい教育を施しても変えようがありません。
なので「子どもの可能性を引き出してあげたい」と考えるのなら「環境」について知り、考え、行動していくことがとっても大事になります。
詳しくは次回以降の記事で述べていきますが「環境」で大切なのは以下の2点と考えています。
・親のかかわり
→親の観察力、知識、意識、行動力
・子どものやりたいが叶う環境
→与えるおもちゃや教育プログラムは適切か。「親がやせたいこと」と「子どもがやりたいこと」とのバランス。
(次回に続く)
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